芦原太郎賞
作品名称:『BOING東京ショールーム』
応募登録者名:須藤 慶一
応募カテゴリー:商業施設
審査講評(芦原太郎)
カラフルでユニークな弾力性のある洗面ボールを展示する爽やかなショールームです。
商品そのものをショールーム空間の主役として、床・壁・天井と言った要素は極めてシンプルにして背景に徹するようデザインされています。
中央にある長さ7メーターのカウンターは一見コンクリート板が浮かんでいるように見えますが、常温硬化型ガラス繊維補強セラミックがエキスパンドメタルで支えられています。
商品展示のための巨大な什器であると同時に、このショールームでレクチャーやパーティを行う時に役立つように上手く工夫されています。
限られた要素を巧みに組み合わせ、資材やコストをミニマムにしてショールームとしてのパフォーマンスを最大化させる、切れ味の良いスマートなデザインを高く評価しました。
インテリアデコレーション、インテリアコーディネーションの領域を超えて、ショールームのリノベーションから什器、商品展示に至まで全ての要素が明快なコンセプトのもとに統合されたインテリアプランニングアワードに相応しいものと考え審査委員特別賞としました。