芦原太郎賞
作品名称:『ひきつぐ・うまれかわる Sharelief西船橋GRACENOTE』
応募登録者名:石津麻衣
応募カテゴリー:住宅
審査講評(芦原太郎)
古い企業のセミナーハウスが90室もある魅力的なシェアハウスへとコンバージョンされています。
若い人たちが心地良く過ごせるカジュアルな空間づくりを、無駄なコストをかけず効果的な改装工事で実現している点はインテリアプランナーとしてのプロの力量を見てとる事ができます。
さらにアートや照明などによって空間を演出し、音楽サウンドを使って居住者のコミュニケーションの場と機会を創り出すなど、企画とインテリアデザインの力で全く新しい価値を鮮やかに生み出しています。
建築家は都市から建築やインテリアへと機能の視点からトップダウン的に考えがちですが、インテリアプランナーには具体的な場や空間を発想する事からボトムアップ的に新しい価値を創り出していくことが求められると思います。
その場の機能や性格を創造的にプランニングし魅力的な場や空間を創り出すインテリアプランナーの存在意義をこの作品は解り易く示してくれている点を評価して芦原太郎賞を贈ります。