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橋本夕紀夫賞
作品名称：『旧桜宮公会堂』
応募登録者名：森田昌宏
応募カテゴリー：商業施設
審査講評（橋本夕紀夫）
年数を経たトラディショナルな建築をリニューアルするにあたって、既存の建築空間を保持しながらそこに新しい要素を挿入するデザインの考え方は決して新しいものではないが、この旧桜宮公会堂は今までにない魅力を醸し出している。
ともするとこのような考え方は半ば暴力的にモダンなデザインがとり込まれて新旧の対比が図られることがあるが、この空間はガラスブロックを用いることにより新しくもあり、どこか懐かしさも感じさせるような環境を作り出している。
つまりエッジの効いた表現が古い建物にもなじんでいるという事であろうか。それと同時に天井面のガラスブロック等、技術的にも難易度が高い試みがなされており、いろいろな意味で密度の高い作品となっている。
これらの点を評価して、この作品に橋本夕紀夫賞を贈ります。
